【密室殺人ゲーム】と言う聞くからに世にも恐ろしいゲームをしていながら、
『王手飛車取り』と言う会心の一手を打たれている状況に涙と恐怖が止まりません。
と言うか、タイトルの意味がサッパリ分かりません。
それは毎度の事ながら、
私の想像力と読解力が乏しいのが原因なんですが、
そいつはもう、どーしよーもありません。
諦めましょう。
私の予想では
コナン君と金田一君(孫)が探偵業に疲れたので、
南の島で将棋を打っている休憩回の話ですね。
毎回人が死にすぎだし、推理にも頭を使いますしね。
将棋でもして回復してもらって、また明日から頑張って推理してもらいましょう。
【密室殺人ゲーム王手飛車取り】全力あらすじ
“頭狂人”“044APD”“aXe(アクス)”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!? 歌野本格の粋を心して堪能せよ。
引用元:『密室殺人ゲーム王手飛車取り』歌野晶午 Amazon紹介ページ
インターネットを使って出会った5人。
特殊状況下で行われる殺人に、
『眠たいから寝る』『お腹すいたから何か食べる』
と同じ感覚で淡々とゲームをして遊ぶ異常者達。
王道の探偵物の間にちょっと休憩を挟みたかったり、
現代だからこそ、どこかでもしかしたら行われている恐怖を感じたい方にはオススメ。
本書はよく
『どんでん返し』のオススメとして上げられるが、
どうやらシリーズ物の様で、
この一冊だけで『やられたぁあ!!』と思うのは難しいかもしれない。
しかし、この一冊だけでも色々なトリックや、
『そんな事までして殺人やるんか。』と思う箇所もたくさんあるので、
楽しめると思う。
著書・書籍情報
歌野 晶午(うたの しょうご、1961年 -)は、日本の小説家、推理作家。本名は歌野 博史。主に本格推理小説を発表している。千葉県出身。東京農工大学農学部卒業。
高校時代は漫画研究部に所属。大学卒業後、編集プロダクションで働く傍ら、小説を執筆する。島田荘司のエッセイを参考に島田宅を訪れ、それをきっかけに島田の推薦により1988年に『長い家の殺人』でデビュー。ペンネームの「晶午」は島田が考案した。以後、『白い家の殺人』『動く家の殺人』の家シリーズなどの名探偵・信濃譲二の活躍を描くシリーズと、『ガラス張りの誘拐』『死体を買う男』などのノンシリーズものの執筆を行う。
1992年の『さらわれたい女』以後、一時作品の発表がとだえるが、1995年『ROMMY』で復活。以後、1年に1、2冊のペースで新作を発表し続ける。2003年に発表した『葉桜の季節に君を想うということ』は、2004年のこのミステリーがすごい!、本格ミステリ・ベスト10の各1位に選ばれ、第57回日本推理作家協会賞と、第4回本格ミステリ大賞を受賞し、高い評価を得た。
引用元:wikipedia 歌野晶午
【密室殺人ゲーム王手飛車取り】完走した感想(ネタバレ注意)
インターネットが便利すぎてワロエナイ
性別も分からない。
どこに住んでいるのかも、仕事も年齢も何も分からない。
だけど『人を殺して、それを問題にして推理ゲームしようぜっ!』
って言って5人も人が集まってるのが、もうすでに怖い。
しかも、その関係が結構長く続いてゲームを楽しんでいる様子がハッキリと分かる。
警察に捕まっていないと言う強者感が悪の組織すぎる。
それでいて、殺人へのこだわりが強すぎるっ!
芸術性とか、殺す規模とか、大胆さとか…
さっぱりわからないYO!!私にはサッパリだよ!!
しかし、インターネット凄さと便利さと【ヤバさ】は伝わる。
用法容量を守らないとインターネットは劇薬だなっ!しってたけどもっ!
好奇心が人を育てても、行き過ぎはやっぱり良くない。
確かに私だってミステリーを読む。
コナンや金田一を見て『このトリックまじかいな?(笑)』
みたいな事は思う。
でも実際にはやらない。気になるけど調べたりはしない。
それは私の好奇心が低いと言う雑魚中年だからなのは分かる。
好奇心が低くて行動力もないからダメ人間なのは分かる。
昔から好奇心が物凄い人が【ふぐ】とか食べただろうし、
【ウニ】とか食べたんだろうし、
それでも、それでも、
学校から毒を盗んで先生に使ったりするのは良くないっ!
自分の気持ちに正直な事は良いのかもしれないけど、
『僕の考えた最強のトリック』を披露する為にお兄ちゃんを撲殺するのは
好奇心さんが全部悪い。好奇心さんに反省してほしい。

【悲報】探偵私。無事に推理を外す。
私は基本的に『どんでん返し』を全身で浴びたいので、
読んでる最中に【推理】はしないのだが、
コロンボお兄ちゃんの出題の事件では、
『犯人は八田の嫁だっ!嫁だから内部の会話も忠実なんやっ!(根拠なし)』
と興奮しながらページをめくっていたところ実際は…
【屋根裏部屋に巣食っていたプロの引きこもりの仕業】
と言う変態的な所業。
(プロすぎんだろ。そんなんありかよ。
そんなパワーあんなら働けるだろ。暗殺者でも何でも…ブツブツ…)
やはり私には探偵は向かない。
サイコパスの考えてる事や行動を予測できない。
やっぱり古畑任三郎はすげぇ…
へっ?結末ってコレ?
『密室殺人ゲーム王手飛車取り』
本書はどのおすすめミステリー小説にも名前が上がっている。
過去に読んだ歌野晶午さんの
『葉桜の季節に君を想うということ』も
【マジか(笑)】と言う最後で本当に面白かったので、
本書も期待していたのですが、
正直最後まで読んで…
『は?』と声にだしてしまったし、10秒は止まってしまった。
『コレで終わり?へ?』と隠しページでもあるのかと探してしまった。
そんなこんなでちょっとネットで調べたら、
どうやら続編があるみたいですね。
知らなかった。すぐ読まないとダメじゃん。
やだなー。驚かさないで下さいよー。
まとめ
インターネットを題材にした作品で、
『相手の事が分からない』けれど『仲間の様な何か』と言う。
現代特有の【モヤモヤした人間関係】で進む話で、
特殊状況のミステリもやはりいつもと角度が違うので読み応えがあった。
しかし、今まで人を何の躊躇もなく殺し、
自分の遊びの道具にして楽しんでいた人間達も、
実際に命をかけたり、
少しでも時間を共にした【仲間】が危険な事をしようとすると
途端に正論かましたり、心中を察したりしようとするのに呆気を取られる。
自分勝手の極みみたいな話だなぁと
最後は笑ってしまった。
続編も近々読んでみる予定です。
歌野晶午さんの作品
【葉桜の季節に君を想うということ】も是非。
人生を謳歌する為に必要な事を教えてくれる話です。
最後はぜひ【あ、そこなんすか(笑)】と思ってください。
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