今回は 有栖川有栖【月光ゲーム Yの悲劇’88】の感想になります。
今回のお話はキャンプに出掛けた大学生経ちが、
天災に見舞われ、しかもその中で『殺人』も起こると言う。
そんな悲惨な状況での物語。
非リア充の積み重なった うっぷん が大爆発し、
リア充に天災として降り注いだ様な
【なんだかいたたまれない状況】な物語。
リア充は楽しいキャンプの思い出を思い出しながら、
非リア充は『怒髪天を突き、噴火する』思い
で読んで欲しい。
非リア充には着いていけない人間関係に呆然とする、そんな作品です。(自分のせい)
【月光ゲーム Yの悲劇’88】『とにかく生き延びなくては。』あらすじ
夏合宿のために矢吹山のキャンプ場へやってきた英都大学推理小説研究会の面々を、予想だにしない事態が待ち構えていた。山が噴火し、偶然一緒になった三グループの学生たちは、陸の孤島と化したキャンプ場に閉じ込められてしまったのだ。その極限状況の中、まるで月の魔力に誘われたように出没する殺人鬼!
引用元:Amazon紹介ページ 月光ゲーム Yの悲劇’88
有栖川有栖さんのデビュー作
山にキャンプに行って、火山の噴火に見舞われる。
…と言う、物凄いシチュエーション。
しかも、殺人まで起こるんだから驚きです。
大学の推理小説研究会の4人が殺人事件を解決しようと、
奔走する姿が読んでいて応援したくなります。
いつの時代も、年齢も関係なく、
サークルの部長と言うのは、頼りがいのあるのでしょうか(笑)
学生モノで仲間が協力して謎を解く系の話が好きな人には
オススメです。
著書・書籍情報
有栖川 有栖(ありすがわ ありす、1959年4月26日- )
日本の小説家・推理作家。有栖川有栖・創作塾の塾長。大阪府大阪市東住吉区生まれ。上宮高等学校、同志社大学法学部法律学科卒業。本名は上原 正英(うえはら まさひで)
引用元:wikipedia 有栖川 有栖
【月光ゲーム Yの悲劇’88】完走した感想(ネタバレ注意)
リア充の人数が多すぎて、非リア充には展開に理解が追い付かない。
まず、私は大学に行ってないので、
そもそもサークルと言う概念が何なのか分からない。
高校の部活みたいな認識で良いのだろうか?
そんなリア充の若者達だゾロゾロと、
山のキャンプに行って、
しかも、主人公たち4人 + 別の大学10人 + また別の大学3人
合計17人が超短時間で意気投合して仲良くなると言う、スピード感
私には見えない程の速さ…
『コミュニケーションとはこうやるのだよ』
とで言われている様な感覚にさえ陥る。
17人と言う巨大なグループになり、歌い踊りのキャンプファイヤーをして、
グループに分かれて食事を作るんじゃなくて、
『食事当番』なんて決めちゃったり、しちゃったりして、
出会って1日なのに、あだ名で呼びあったりして
距離の詰め方が 人外レベル だし。
そんな中で恋だのなんだの展開が早くて、
いやいや…まだ出会って数時間のレベルじゃね?
って思っていたら、
噴火 やら 殺人 やらで
最終的には、
嫉妬に狂って殺人しましたって…。

リア充の生活ってこんなんなのか…(笑)
自分の対人関係スキルの無さに比べたら人外すぎるっ!!!
私が変なだけで、
周りの人は結構こんな感じでキャンプするのが当たり前なんだろうか。
とにかく
私とは真逆の若者が一気に登場して
フランクな会話を17人でやられると
おじさん的には全くついていけないっ!
一人一人の人物像も良く分からなかったし。
…とは思ってしまった。
こんな感想を抱いてしまうのも全て自分が
陰キャだからと反省出来た作品。
フラれるんかぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!
出会っていきなり仲良くなって『ウェーイ!!』している17人。
その中で アリス君 も
例にもれず、理代ちゃんにくびったけ。
・マーダーゲーム
・火山の噴火
・突然の殺人
・過酷な下山
色々な事を数日間で経験し
有栖君のボルテージはマキシマム。
この吊り橋効果の すごい事 すごい事
そんなアリス君
結局フラれてしまいます。
…。イヤ…。分かっていましたよ…。
吊り橋効果は持続性がないのだよ。
極限状態の胸の高鳴りなんて、そんなもんなんだよ。
アリス君くらいの頃の男子は
女子からのメールにハートがついていたら好きになります。(100%)
頑張れアリス。
君にキャンプの『ウェーイ!!』は早すぎた…
早すぎたんだよ…。

シリーズ物らしいので今後が楽しみだっ!
有栖川さんの作品を初めて読んだのですが、
このシリーズは『学生アリスシリーズ』と言うそうで
シリーズ物らしく、この先を楽しみにしています。
今回、登場人物が多すぎて、
同じ英都大学の
『望月』と『織田』のキャラがあまりよく分からなかったので次回からは期待したい。
記事の冒頭でも言いましたが、
【部長】って存在は、やっぱり頼りになりますよね。
カッコいい。
挑戦状は受けて立つっ!(当たるとは言ってない。)
今回も無事、挑戦状を突き付けられましたが、
まったく分かりませんでした。
…と言うか、
ここまでも何度も言ってきた通り
リア充 + 人数の多さ で全く全体の把握が大変だった為、頭が働いて無かったです。
挑戦状を叩きつけられた時には、
無言でページをめくっていました。
今回も敗北と言うか、土俵にも立ってない。
恋やら嫉妬って、やっぱり大変よね。
【月光ゲーム Yの悲劇’88】が好きな人にオススメする作品
◆【十角館の殺人】綾辻行人
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。
ミステリーの教科書的傑作。やっぱり館は危険がいっぱいっ!!!!
◆【クリムゾンの迷宮】貴志祐介
藤木はこの世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を覆う、深紅色の奇岩の連なり。ここはどこだ?傍ら携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。
「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された」
理不尽な状況で開始されるデスゲーム。人間が狂っていく様がテンポよく丁寧に書かれている作品
まとめ
火山の噴火で逃げ道がなくなると言うのは、私の中で新しかった。
設定が面白かったが、
やはり人数の多さと
『仲良くなるのが早すぎと、恋への発展が早すぎじゃね?』
が終始、引っ掛かってしまった。
だから面白くなかった訳ではなく、
後半はページをめくるのを止められなかった。
しかし主人公チーム4人の事をもう少し深掘ってくれたらよかったなぁ
と残念には思いました。
やはり、
リア充の学生の物語を読むときは
エナジードリンクをキメてからじゃないと、心が持たないと言う事が分かった。
悔しい。
英都大学推理研の4人が羨ましい。
リア充が眩しいよ(血涙)
ここまで読んで下さり、ありがとう御座います。
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