お疲れ様ですっ!アメリカにも秋葉原の様なオタクの聖地が出来たら良いのに…と毎日妄想をしているラーメン屋こと 揉蔵(もみぞう) です!
アメリカのシカゴに転勤になって10年…ホームシックなどない、アメリカ生活に基本的に文句もない…
んがっ しかしっ!!
幼少期から【オタク】であった私にとって、アメリカに秋葉原がない事が何よりの苦痛っ!オタクにとっての避難所(私にとっての秋葉原)がない為、ときどき呼吸も、そら乱れますっ!
アメリカに秋葉原がないから日本に帰りたいと思った事は、めちゃくちゃあります…
そんなだらしない海外在住でオタクの私ですが、
『オタクが集まる様なラーメン屋を自分で開ける事が出来れば、楽しいんじゃないか…?』
…と思いまして
今回はオタクをターゲットとしたビジネスを学ぶ為、
【オタクの心をつかめ 最強の購買欲をもつ顧客たち】
著者 寺尾幸紘
から『オタクとはなんなのか?』を学んでいきたいと思います。
『オタクの心をつかめ 最強の購買欲をもつ顧客たち』とは
オタクの心をつかめ 最強の購買欲をもつ顧客たち
著者 寺尾幸紘(てらおゆきひろ)
2005年TVチャンピオン「アキバ王選手権」優勝者
オタク相手のビジネスはこうして展開せよ!
amazon.co.jp 紹介ページ
膨らみ続けるオタク市場。
市場分析だけではない、具体的な成功や失敗例の解説も交え、
すぐに応用可能なオタク相手のビジネスヒントを伝授します。
「自分はオタクじゃないけど、オタク相手への商売はしたい」
という人にオススメの1冊です。
1章 職種は関係ない! 140万丁売れた『ザクとうふ』に学べ
2章 オタクはモノを買い続ける──市場規模は年間約3兆円⁉
3章 「オタク」ってご存知ですか? 自分の言うことをきくものが大好きで4世代あるんです
4章 オタクビジネスはこうやって展開せよ――重要な3つのステップ
2005年のアキバ王選手権…
私はリアルタイムで見ていましたよ!その頃はまだ大絶賛ガチオタ中でしたので(笑)
食い入るように『カッコイイオタク先輩の雄姿』を目に焼き付けておりましたっ!
あんなオタク部屋にしたい!あんな風にアニメに詳しくなりたい!
そんな事を思いながら目をキラキラさせておりましたよ。。。ハイ
自分はオタクだと思うけど、いざオタクビジネスをやろうと思うと『オタクって何なのか分からなくなる』
私は90年代のオタクです。丁度『エヴァンゲリオン』やら『スレイヤーズ』『機動戦艦ナデシコ』なんかを見ていました。
声優で言えば『林原めぐみ』さんの曲がカウントダウンTVで上位に食い込み、
「どうだぁぁ!みたかぁぁぁ!アニソンだって良い曲は良い曲なんじゃぁぁ!」とフンスフンスしていた時期ですね。
昔はまだまだ『私はオタクです』なんて言えなかったので…(分かってくれる人がいたら泣く)
そんな私が大人になり、日本を離れ海外に渡り、アメリカ人が日本のアニメを見て大興奮をしている姿を間近で見て【せっかくアメリカに住んでるのだし、オタクの私にも何かビジネスが出来ないか?】と思ったのがこの本を選んだキッカケでした。
しかし、いざ何かオタクビジネスをやってみようかと考えても
- オタクビジネスをしてみたいけど何を初めて良いのか分からない。
- そもそもオタクがどの様な人たちなのか分からない。
- オタクが喜ぶ事、嫌う事ってなんだろう?
- 本当にオタク文化は海外で盛り上がっているのか?
そんな不安が押し寄せてきて、「お前オタクなんじゃないの?自分の事何も分かってないじゃん…」とセルフ説教をくらい反省しております…
えぇ えぇ オタクなのにオタクの事が全然分かっていません 自分探しなど高確率で探せてませんのでね えぇ えぇ…
今回はそんな オタクビジネス迷子 の方々に届いてくれればと思います!
作品愛に弱く、遊び心が大好きなオタク
書籍の中で「ザクとうふ」がめちゃくちゃヒットしたと書いてありました。
私はガンダムについては全く知らないオタクですが、オタクでない人も名前はどっかで必ず聞いているであろう、そうあのガンダム。作品を知らなくてもオタクをやっていればガンガン情報だけは入ってくる、あのガンダムに登場するジオン公国軍側のモビルスーツ『ザクⅡ』の頭部をお豆腐にした商品です。
相模屋食料株式会社と言う会社が商品化したようで
https://sagamiya-kk.co.jp/spirit/zaku.html
この会社の社長さんは本当に熱心なガンダムファンなのだそうです。
なんですかそれっ!めちゃくちゃ熱い!そーゆーのカッコイイ!
それゆえに、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』のナレーションを務める声優さんにお願いをして、ザク豆腐の紹介VTRを作ったり
豆腐を食べるスプーンをザクⅡの武器に似せて作ったり
「アムロ、いただきまーす!」とオタク達はそのザク豆腐を食べたらしい…
なんですかその会社っ!なんとオシャレなっ!私も食べたいっ!ガンダム見たことないけど食べたいっ!ってか、その豆腐見たいっ!
ちなみに、この相模屋さんは「なぜザクなのか?」と言う質問に
ザクが「名機であり、かつガンダムシリーズの名脇役・量産型・モビルスーツの基本」なのに対し、
豆腐が「伝統食であり、食卓の名脇役・量産型・日本文化の基本」であるから相性が抜群だと答えている。
オタクの心をつかめ 最強の購買欲をもつ顧客たち(SB新書) 157ページ
ふおぉぉぉぉぉっ!!!魂が震えるっ!私にも分かるぞっ!魂が震えているのが分かるっ!オタクなら大爆笑し、歓喜したに違いないっ!!(笑)
そんな真っ直ぐで真剣な遊び心…大好きですっ!
また相模屋さんは「機動戦士ガンダム」40周年を記念して2020年6月に「百式とうふ」なる、これまたカッコイイお豆腐を作り、おとうふの世界を広げる “3つの初”を実現してようです。
かくて、このザク豆腐は140万丁 販売され 2億8000万円の売り上げになるそうな。
郷ひろみもビックリの数字ですよ。エキゾチックもかなりジャパンです。
オタクにも世代があるそうです!時代と共に変わるオタク達
諸説あるようですが、オタクも世代分けされているようです。
・オタク第一世代
1960年代前後生まれを中心とし、『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』を10代で見た世代・オタク第二世代
1970年代前後生まれを中心とし、先行世代が作り上げた爛熟し細分化したオタク系文化を10代で享受した世代・オタク第三世代
オタクの心をつかめ 最強の購買欲をもつ顧客たち(SB新書) 849ページ
1980年前後生まれを中心とし、『エヴァンゲリオン』ブームのときに中高生だった世代
と上記の他に本書では 『涼宮ハルヒの憂鬱』ブームの時に中高生だった世代を第四世代とし、ニコニコ動画やスマートフォンのゲームに触れて育ってきている世代を第五世代と仮定している。
そうなると私は『第三世代』と言う事になります。丁度中学生だったか高校生の時にエヴァがやっていたような…
しかしオタクを豪語しながら、ひねくれ者のめんどくさい奴だった私は
「私はオタクではあるが、流行りモノは好かんっ!」
と言う謎に包まれた論理をまとい、その当時エヴァは見ておらず。。。
のちに社会人になって友達にパチンコを教えてもらった時にエヴァを覚えました…
本書内で著者はオタクとしてのピークは18歳から22歳までだと感じており、
行動が活発で声優ライブに行ったり、新商品を購入するため徹夜したり、仲間とオタク論議を交わしたり、お金と時間を潤沢に費やしているとしている。
また社会人になった20代後半のオタクの購買力は確かにあるが、【熱意】に関しては18歳辺りから20代前半の彼らの右に出る者はいない。
とも書かれています。
確かになぁ。。。社会に出て、アニメから遠ざかり、ゲームじゃなく仕事に追われ、声を聴いただけで声優さんの名前をバシッっと瞬間で答えられていたのに…(キングオブ死んだ魚の目)
オタクも世代があり、世代に合ったアプローチの仕方があるようですね。
確かに現在は昔ほどオタクを隠す人も居なくなったような…なるほどなぁ…
歳をとりましたな!私もっ!(笑)
「オレ萌え」と言う なんとも新しい理論 σ(゚∀゚ )オレ萌!!
著者はオタクの行動原理に『オレ萌え』理論と言うものを提唱しています。
オレ萌えとは簡単に言ってしまえば自己愛・自己満足のことである。
-中略-
オタクは自らの愛を行動で表現する。
オタクの心をつかめ 最強の購買欲をもつ顧客たち(SB新書) 967ページ
これだけだとオタクがカッコよく聞こえるけど事実としてひとりよがりな場合が多いらしい(笑)
確かにっ!(爆笑w)
私は部屋中アニメのポスターだらけだったし、限定品の為に命を削って戦っていたし、コミュ障だけどメイドさんを一目見たくて勇気をフリにフリしぼったし…
著者によれば【痛車】はオレ萌えの塊と言う事で
※痛車とは車にキャラクターがドーンとプリントされて、車内にキャラクターグッズなどがわんさか積まれているレボリューションな車の事です。
オタクのキャラクターに対する愛をお金と時間を持って行動に移し表現する…
なんという自己満足っ! そして なんという愛のある肯定的なバカさかっ!(笑)
いやぁ…いいですなぁ この様に全力で自分の好きなものに魂を注いでいる感じ
オタクをターゲットにビジネスをするには 恥ずかしさなど かなぐり捨てて 突き抜ける事が、
彼らの魂を揺さぶるのかもと感じました。
【オタクの心をつかめ 最強の購買欲をもつ顧客たち】を読んで
隠れオタクで自分が好きな事を大きな声で好きだと言えなかった私が海外に出て、間近で日本のアニメにキャッキャしているアメリカ人を見た事により、オタクな自分を少し信じてみようと決心してから数年…
「海外のオタクにも、もっとオタクを楽しんでもらいたいから何か自分でも出来ないかな?」
…とこれからの人生を模索している最中に出会ったのが本書でした。
2013年に発行されたとあり古い情報もあると思いますが、2022年に読んだ現在でも私と同世代のオタクはどの様な時代に生まれたオタクであったかが理解でき、海外に住んでおり身近でポケモンやナルトのコスプレでテンション高くハロウィンを楽しんで、コスプレのまま仕事場のラーメン屋に来店する彼らをみて『日本のオタク文化はまだまだ死んではいない』と強く志を持ちつつ、ホッコリもしています。
まだ実際にはどの様なオタクビジネスをやろうかは決まっておりませんが、私はラーメン屋なので将来はアメリカのシカゴに『ラーメン×オタク文化』の様な形で独立する方向に進めればと思っております。
どんな人におススメか?
・オタクビジネスをやってみたいけど、どんな事例が成功して、どんな事例が失敗するのか知りたい。
・そもそもオタクってなんなんだ?腐女子って?今更『萌え』とか分からない。
・今のオタクと、昔のオタクの違い
・海外にはどの様な形で日本のオタク文化は伝わっていったのか知りたい
・自分では自分をオタクだと思うけど、自分がなんでオタクっぽい行動をしてしまうのか謎な人
そんな方々に読んでもらいたい書籍です。
最後に
オタクの購買力はやはり爆発的だと感じています。
オタクの事を理解し、真剣に遊び心を商品にすればオタクの心を鷲掴み出来るかもしれません。
他人に振り回されず、自分の道を突き抜ける勢いで行動するオタク達には、ビジネスをしようとするこちら側も突き抜ける勢いで 彼らに気持ちをぶつけなければ失礼になるのかもしれません
【オタクの心をつかめ 最強の購買欲をもつ顧客たち】
著者の寺尾さんと私はおそらく歳も近いのだと思い、非常に楽しく読めてオタクな自分を更に深く知る事が出来ました。
寺尾さんがまだ現役でオタクだったら なんだか嬉しいですね。
本日も起こし頂き有難う御座います。
自分に自信がなく 自分が嫌いな人やオタクの人達が少しでもこのブログを通し、自分の事を好きになってくれればと願っております。
『弱さ』が私達の『最強装備』です。
弱いから人に優しく出来るし、強くもなれる。
それでは またっ!
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